人間の精油はとれないと思いますが、サウナでとれた精油はあまりいい匂いじゃなさそうですね…笑
検定試験では水蒸気蒸留法・圧搾法・揮発性有機溶剤抽出法・油脂吸着法・超臨界流体抽出法の5つの抽出法が試験範囲となります。
今回ご紹介した水蒸気蒸留法は、使用する装置が比較的安価かつ簡便であることもあり、非常に多くの精油の精油の抽出に使われています。検定対象精油のほとんどもこの抽出法なので、抽出法を覚える時は“水蒸気蒸留法ではないもの”を覚えるのが手っ取り早いです。ただ、この方法は熱と水にさらされるため、植物によっては本来の香りや成分が失われ適さない場合があります。
ハナ
圧搾法もすべて柑橘類で覚えやすいから、揮発性有機溶剤抽出法で得られるのがどの精油なのかだけしっかり覚えておけばバッチリね!
最終的に精油と共に得られる水には微量の香り成分が溶け込んでおり、芳香蒸留水(フラワーウォーター、ハーブウォーター)と呼ばれています。こちらは精油と違い直接お肌につけてもOK!化粧水やリネンスプレーなど様々な用途で楽しめます。芳香蒸留水は精油よりも沢山取れることもありお値段もお手頃。超高価なローズの香りも、芳香蒸留水(ローズウォーター)なら気軽に楽しめます。もちろん香りの強さや効能は精油には及びませんが、合成香料ではない天然の精油の優しい香りを是非試してみてくださいね。
メリット:簡単で安価。副産物として芳香蒸留水がとれる。
デメリット:熱と水に弱い(反応しやすい)植物は適さない。