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「精油の抽出法…圧搾法」

今回ご紹介する精油の抽出法は「圧搾法」。簡単に言うと、皮を搾って抽出する方法ですね。

主に柑橘類から精油を抽出する際に使用される方法です。検定精油の柑橘類は全て圧搾法で抽出されていますので、柑橘=圧搾法というイメージで良いと思います。(光毒性をもつ成分を除くためにあえて水蒸気蒸留法で抽出する場合もあります)

柑橘類は果皮の表面にあるつぶつぶの中に精油が蓄えられています。そのため、抽出に使用するのは実のほうではなく、果皮です。もう一度言います。果皮です!!

現在は圧搾法のなかでも、機械のローラーを使って圧搾し遠心法で分離するという低温圧搾(コールドプレス)という方法を主に使用しています。(ちなみに昔は手で果皮を搾っていましたが、タネちゃんのように果実を搾るのとは段違いの労力が必要になりますので、チャレンジ精神旺盛な方はご注意ください!)

この方法は水蒸気蒸留法などとは違い、熱を加えないので、熱による成分変化もほとんどなく、より自然な状態の精油を抽出することができます。ただ、搾カスなどの不純物が混入しやすいため、劣化しやすいのも大きな特徴。ですので、圧搾法で抽出した精油を使用する際は、早めに使い切るのが鉄則です。

メリット:熱を使用しないので、成分を壊さず自然な香りを抽出できる。
デメリット:搾りカスなどの不純物が混入しやすいため劣化が早い

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