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「精油の抽出法…揮発性有機溶剤抽出法」

今回は揮発性有機溶剤抽出法について。
いかにも難しそうな名前ですよね…。簡単に言うと、芳香植物を溶剤の中にドボンと入れて香り成分を溶かし出す抽出法です。

植物を揮発性の有機溶剤に中に入れると、香り成分と天然のワックス成分が溶け出します。その後、溶剤だけを揮発させて取り除きます。すると香り成分と天然のワックス成分が半固形状になったもの(コンクリート)となって残ります。

エタノールを使って香り成分をワックスと分離させ、最後にエタノールを取り除いて終了です。そうやって最終的に抽出したものは「アブソリュート」と呼ばれます。

この方法はジャスミンやローズなど、よりデリケートな植物の香りを抽出するのに適した方法です。しかし、アブソリュートには最終的に有機溶剤が多少残る場合があると言われており、精油とは区別する考え方もあるそうです。
また、樹脂からこの方法で抽出したものはアブソリュートではなく「レジノイド」と呼びます。(検定精油ではベンゾインがレジノイドとなります)

急に横文字がたくさん出てきて焦りますが、コンクリート、アブソリュート、レジノイドは最低限覚えておきましょう!

メリット:熱を使用しないのでデリケートな植物にも使用できる。
デメリット:有機溶剤が残る場合がある
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